【読書記録3】ちゃんと泣ける子に育てよう 〜子どもの気持ち、どう応えていますか?〜
ちゃんと泣ける子に育てよう
親には子どもの感情を育てる義務がある
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□選書理由
この本はSNSで紹介されていたのが手に取ったきっかけです。
副題である「親には子どもの感情を育てる義務がある」が私の心にグサッと刺さってきました。
子どもを育てることは義務である、ということは頭で理解してるものの、
感情については、これまで大きく気にしていませんでした。
気にしていないというか、気にしたことがありませんでした。
子どもの気持ちに寄り添うことを心に持って子育てしてはいるものの、
感情を育てることについては、何から手をつけるべきなのかすら分かっておらず。。。
□感想
この本、とても推薦したい本です!目から鱗の連続、そして私自身の幼少期の心にも
とても寄り添ってくれる本でした。
子どもが泣いていたら、「抱きしめること」の大切さについて記しています。
この「抱きしめる」には、物理的に抱きしめるだけでなく、寄り添うこと、背中に手を当てて、安心感を与えること等様々なことを指します。
(赤ちゃんではない)小さな子どもが泣いているのは、自分で消化できないエネルギーを外に発散しているから、
まだ自分の言葉できちんと伝えられないことが余計にもどかしくなって、泣いているのです。
ここで親が泣くことを制止させず、子どもの気持ちを口に出してあげる、そして抱きしめることで、意外とケロッと泣き止むこと、ありませんか?
小さい頃から、子どもの気持ち、特に悲しい・苦しい・悔しい等の負の気持ちを代わりに表現し、抱きしめてあげることで、大きくなるにつれて、嫌なことがあっても自分の中に閉じ込めることなく、表現できるようになるそうです。(ここがタイトルのちゃんと泣けるように、の意味)
大きくなるにつれて、子どもが問題を抱えることがあるかもしれません(いじめの加害、不登校・・・)、早く子どものSOSに気づけば、その分早く対処ができます。この本の中身を実践するのは何歳になってからでも遅くはないと思いますし、私自身の幼少期の親に対する気持ち(もう少し甘えたかったな、、、)という気持ちも浄化できたように思います。
決してマニュアル本ではありませんが、とてもスーッと自分の中に入ってくる文章でした。
「困ったときに助けを求めて、大人の腕の中で泣けること」子どもにはこの環境を常に与えてあげたいと思いました。