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【読書記録1】人に頼む技術 〜相手に頼みごとをするのは難しい、人の頼みは快く受け入れられるのに〜

「人に頼む技術」 ハイディ・グラント


 

□選書理由

人に頼みたいと思っても、躊躇してしまう。頼ることが苦手。

極論頼みたくない、頼むのは申し訳なく感じる。頼むのは悪いこと?

手を煩わせるなら、お金や報酬を払いたいとすら思う。

 

仕事においてもどなたかに仕事を頼むことは当たり前のことなのに、

(現実的に一人で仕事を回すなんてムリ!)

なぜかハードルが高く割り切れない。

私ごときが指示?頼むことって相手にとっては嫌じゃない?

そう思いながら仕事をしていました。

頼むことで相手に貸しを作ったように感じることも多々ですし。

 

でも、私自身の場合はどうだろう。

誰かに頼まれることは程度により、頼られることは信頼されているからこそであり、

嬉しいこと、何なら依頼して欲しいとすら思っている。

報酬や良い評価が欲しいという欲望が働いているわけでもない。

ただ、あの人の依頼は喜んで受けられるのに、別の人の依頼は何か嫌・・と思うこともある。

 

仕事上で頼まないと解決しないことならば、せっかくなら嫌な顔されずに頼みたいし、

相手に快く受け入れてもらうためのコツ、もしくは私自身の頼みごとをするハードルを下げられるならと、この本を手に取ってみました。

 

 

□感想

読みながら最初に思ったのは、依頼を受けた側の気持ちをこれまで一切考えたことがなかったなということ。

人からの依頼は基本的に快く受け入れるようなタイプであるものの、なぜ受けられるのかは考えたことがなかった。

これについては、頼まれた側は拒否すること自体が自身にストレスを与えることになるということ。なるほど。確かに頼まれごとを断った罪悪感って結構重たい。一度断ると、よっぽどの理由でない限り、次に自分はその相手に頼みづらい。

決して貸し借りや損得で判断しているわけではない(応えたので、次回は頼むからというものでもなく)、自分自身のために頼みごとを受けていたんだと、新たな発見。

また誰かを助けること、支援することも(打算的でなく)自分のためということが多いにあり、自身もまた気分を高められていたということ。これについては、ボランティアを想像すると理解しやすい。

 

この本の醍醐味である「頼む技術」については、ぜひ本を読んでいただきたいが、自身が助けや支援を必要なときは、「相手に気づかせる」ことをステップ1とし、困っていることをアピールをするのが大切。よっぽどアニメで出て来るかの如く困った素振りをしていれば一目瞭然だが、一般的には困っている姿は相手には気づかれず、相手もまた助けて良いのか、確信が持てないので行動できない。善意でお声がけをしても相手が支援を求めていなかった場合、「せっかく声をかけて支援しようと思ったのに。。。」と未来の出来事に対し消極的になったことはないだろうぁ。別の機会で困っている人がいても声をかけに行けなくなるだろう。

この点、仕事に置いては私は頼むのは読書前の思いと違い、得意なように思った。業務上の頼みごとは、自分の仕事を手伝ってもらうというよりもやるべき人にきちんと仕事を振ることだったように思う。自分でボールを抱えていてもチームの問題解決にならない。然るべき人に頼むこと、早々に困った素振りをしていたことで業務が上手く回っているんだなと。

子育てにおいても娘に対し、あえて「頼みごと」を意図的に行うことで、心の成長を働きかけられるな。。と想像してみた。